悩めるSEの雑記です

日々思いつくがままです

SESエンジニアの育成、そしてITを仕事にする上で理解しておくべきこと

大層なタイトルを掲げてしまいました。

 

今のプロジェクト・現場は9月までとなりました。元々9月が工程の区切りでは有ったのですが、自分の勤怠状況が良くないことを理由に一足先に確定しました。他の方々はもう少し続くようです。10月以降なにをするのかよくわかりませんが・・・

そうなると4月から一緒に作業してきたオールドルーキーさんも分かれることになります。本当はとにかく1年、彼が独り立ちできるよう頑張ろうと考えてしまいました。しかし半年で終わってしまいます。最近の彼の仕事ぶりを見ていて、ルーキーとしてはとても活躍していますが、「わかっていない」ことが沢山ある、伝えてきたつもりだけどまだ伝わっていないと感じました。

 

今後、彼はどうなっていくのか?それを考えたとき、SESエンジニアの育成ってどうなるの?という疑問が湧いてきました。SESといっても様々です。チームで参画していれば、SESでも社内でも大きな違いはないと思います。今私が所属している企業では、基本一人単位での参画になります。まだ出来て2年程度の新しい会社というのもありますが、社員同士の横のつながりは皆無です。そもそも一人参画で、ルーキーはどう成長してくのでしょうか。

 

プロジェクトでパートナーさんを集めるとき、「教える」「育てる」という考えはありません。それがしたくない、出来ないからプロパーを増やさず、パートナーを利用しているわけですから当然です。IT技術そのものは、プロジェクトを経験していくことで少しずつ学んでいくことが出来ます。しかし「仕事の仕方」は自分で学んでいくことになります。

 

「仕事の仕方」と言うと、ビジネススキルのこと?それなら書籍やセミナーで学べるでしょ?という声が聞こえてきそうです。現代では多くのビジネススキルが体系化され、解りやすく解説されています。私も沢山書籍やセミナーで学び、とても役立っています。しかし自分が若い人たちによく伝えていることを振り返ってみると、それらをネット等で見かけることがないのです。なぜなのでしょうか。あまりにも当たり前すぎることだからでしょうか。もう少し言えば、語っている人も見かけません。責任やチーム活動に関することは、マネジメントやリーダー向けの書籍の中に見つけることが出来ます。ただ残念ながらそういった立場にない方が手に取ること少ないと思われます。

また私の根っこにはNLPや心理学の考え方があります。人間は頭ではわかっていても・・・という生き物です。必ず「こころ」が活動とともにあります。それを無視することは出来ません。一人一人にちがう「こころ」がありますから、有るべきことを実現するための「やり方」も違うものになって当然です。しかし、そこは「当たり前」なのか触れられることはありません。自分で考えることだからかもしれません。

 

だいぶ話が逸れてしましました。30後半の彼が今後どうなっていくのか。今更「育成」してくれることなんて有るとは思えません。自分で学んでいく場合、「体験」を超えて学ぶことは難しいです。そのためには、より良い「体験」を増やしていく必要があります。年齢やスキル状況を考えたとき、相当自身で強いアピールがないと難しいのではないでしょうか。人選する方からすれば、彼を選択する理由がありません。資質は高いと思いますが、それを伝えるための実績が足りません。どこまで自分をプッシュ、ストレッチしていけるのか・・・

 

私自身の至らなさで、彼をほっぽりだすことになり、残念で申し訳く思っています。彼が自分自身で伸びていけるために、この仕事で活躍していけるために伝えたいこと、それを明文化しようかと考えています。

普段口頭であれこれ伝えていますが、どうしてもそれらは振り返るとことも難しく、消えていきます。常に内省したり、アウトプット(見える形にする)習慣があれば、繰り返し触れてくれるかもしれませんが・・・ちょっとしたものでも「文書」として残せば、繰り返し見ることが出来ます。最初は理解が及ばないことも、経験を少しずつ積重ていくことで解ってくる、そんなこともでしょう。彼だけによらず、よく同じ話をするので、自身の考えを整理し、より純度の高いものとするためにも良いのではないと考えています。

 

ただもう一つの考えもあります。これまでも何度も伝えてきているが、自分から取り来ても良いんじゃないのか、本人が欲してもいないことを押し付けても効果はないんじゃないのか、ということです。まあ、あまり風呂敷を広げすぎても大変ですから、最初はシンプルに、本当に大切なことに絞ってやれたら良いと考えています。情報量は少ないほうが受けやすいですし。